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2023年11月12日、私は福岡マラソンで 初めてフルマラソンを完走しました。タイムは 3時間46分42秒(ネット)。サブ4は逃しましたが、最後まで一歩も歩かずにフィニッシュできた、自分にとって忘れられない1日です。
当時38歳、3児の父、市民ランナー。それまで「速さ」とはまったく無縁の人生でした。この記事では、その私が初フルにたどり着くまでの練習量・前日と当日の過ごし方・42km全ラップタイム・30km以降の心の中まで、当時の記録と記憶のままに残します。
すべて2023年の私の体験に基づく1次情報です。これから初フルマラソンに挑む人の参考になれば。
- なぜ走り始めたのか ── 「大好きなラーメンを食べ続けたい」
- 始めた頃の私 ── 公園1周(800m)でも息が上がった
- 2023年、福岡マラソンへの挑戦を決めた
- 私の練習量 ── 月60〜80kmで初フルに挑んだ
- シューズはアシックス ノヴァブラスト3 ── 練習も本番もこの1足
- 練習で学んだこと ── 20km走で爪が痛くなった
- 大会前1週間 ── 禁酒・うどん・情報収集
- 当日朝 ── 4時半起き、トイレは長蛇の列
- レース展開 ── 「集団のリズム」が驚くほど楽だった
- 42km全ラップタイム ── データで見る初フル
- 30km以降のメンタル ── 「電柱まで走ったら歩こう」
- ゴール後 ── 「ここまでよく走れた」
- 振り返って思うこと
- これから初フルマラソンに挑戦するあなたへ
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なぜ走り始めたのか ── 「大好きなラーメンを食べ続けたい」
はっきり言って、私が走り始めた動機は健康のためではありません。
動機は1つだけ。「大好きなラーメンをいつまでも食べ続けたい」。
歳を重ねるほど代謝は落ちるし、人間ドックでもいずれ「中性脂肪が」「コレステロールが」と言われ始める。そうなったとき、好きなラーメンを我慢する人生は嫌だ──ただそれだけの理由で、走ることを覚悟しました。
始めた頃の私 ── 公園1周(800m)でも息が上がった
ランニングを始めたのは2019年頃。スタート地点はかなり低かったです。
家の近所にある1周800mの公園。最初はその1周を走り切るだけでも息が上がりました。「これがフルマラソン42.195kmまで続くのか…」と思うと、正直、想像もつかなかった。
それでも、ラーメンのために。少しずつ距離を伸ばしていきました。
2023年、福岡マラソンへの挑戦を決めた
2019年から少しずつ走り始めて、ようやくランニングが「習慣」になったのが4年目。2023年の春、 「年内に福岡マラソンに出よう」 と決めました。
福岡市に住む者として、地元の福岡マラソンは特別な存在。それ以上の理由はありません。
私の練習量 ── 月60〜80kmで初フルに挑んだ
ここがネット記事で見るような「月150km走り込み」とは違うリアルな数字だと思います。
当時の私の練習は、ほぼジョグだけ。
- 距離:1日5kmほど
- 頻度:週4日
- 時間帯:朝5時半
これだけ。週5kmが4日 = 月20km × 4週 = 月80km前後。本番に向けて急に走り込んだとか、30km走を何本もこなしたとか、そういうのは一切ありません。
iPhoneのヘルスケアアプリに残っている当時の月別距離はこちら。
| 月 | 走行距離 |
|---|---|
| 2023年8月 | 79.6 km |
| 2023年9月 | 63.3 km |
| 2023年10月 | 76.4 km |
| 2023年11月(本番月) | 81.0 km |
「月80kmでもフルマラソンは完走できる」── これは私が自分の体で確かめた事実です。もちろん、速く走りたいなら月間距離は必要。ただ「とにかく完走したい」だけなら、ここまで走り込まなくても可能性はあるということ。
シューズはアシックス ノヴァブラスト3 ── 練習も本番もこの1足
初心者がいきなりカーボン入りの上級シューズを買うのは違うと思っていたので、厚底クッションで反発もあるノヴァブラスト3を選びました。練習も本番もこの1足。当時のシューズはもう走らせていませんが、今でも自宅に大切に置いてあります。
40代から初フルマラソンに挑むなら、私がノヴァブラストを選んだ理由と、他に検討すべき4足を別記事にまとめています。
練習で学んだこと ── 20km走で爪が痛くなった
練習を積み重ねるなかで、初心者だから知らなかったこともたくさん経験しました。なかでも印象的だったのが、初めて20kmを走った日。
足の爪が痛くて痛くて、走り終わってシューズを脱いだとき「あ、これは…」と。長距離を走る前は爪を短く切っておく。今となっては常識ですが、当時の私はそんな基本も知らなかったんです。
大会前1週間 ── 禁酒・うどん・情報収集
初フルマラソンが近づくにつれて、不安が大きくなってきました。そこで頼ったのがネットとYouTube。「マラソン 前日 過ごし方」「マラソン 当日 朝食」と検索しまくり、出てきた情報を片っ端から実践しました。
実際にやったこと:
- 1週間禁酒 体を本番モードに
- 前日の夕食はうどん 消化のいい炭水化物
- 普段通りの時間に就寝 無理に早く寝ようとしない
そしてカーボローディングとして、前日のお昼はラーメン+ライスをガッツリと。「ラーメンのために走り始めた」自分にとって、これ以上ない燃料補給でした。
当日朝 ── 4時半起き、トイレは長蛇の列
大会当日。スタートは午前8時。私は3時間半前の4時半に起床しました。
朝食はスタートの3時間前、つまり朝5時にカステラ+ゼリー飲料。固形物の比率を少なめにして、消化に時間がかかりすぎないよう調整しました。
会場入りしてから一番大変だったのは トイレ。長蛇の列。これは事前情報通りで、覚悟していましたが、想像以上でした(このあとレース中にも1回トイレに行くことになります)。
レース展開 ── 「集団のリズム」が驚くほど楽だった
狙いは サブ4(3時間59分以内)。1km 5分40秒ペースが目安です。
でも実際に走り始めると、集団のリズムが想像以上に楽でした。前後左右に同じペースで走るランナーがいると、自然と体が動く。気がつくと 5分10秒〜20秒/km という、目標より少し速いペースで走れていました。
体感的には:
- 〜25km:淡々と走れた 脚は軽く、心も穏やか
- 25km以降:脚の疲労が強くなる もう5km刻みで時計を見る余裕はなくなった
- エイドは何も食べていない 水とスポーツドリンクのみ。今思えばこれは反省点
42km全ラップタイム ── データで見る初フル
当時のラップタイムを5km毎にまとめました。データから見えた初フルマラソンの「リズム」は意外なものでした。
| 区間 | タイム |
|---|---|
| 0–5km | 28:14 |
| 5–10km | 26:06 |
| 10–15km | 26:31 |
| 15–20km | 26:24 |
| 20–25km | 25:43 ← 最速 |
| 25–30km | 26:22 |
| 30–35km | 26:20 |
| 35–40km | 26:32 |
| 40–42.2km | 13:31 |
この5km毎の集計を見て自分でも驚きました。5km以降は、すべての5km区間が25〜26分台。最大の差はわずか49秒。初フルなのに、想定外のイーブンペースで走れていたのです。
最速区間は意外にも 20〜25km(25分43秒)。脚の疲労が出始める直前、もっとも体が動いていたゾーンでした。
30km以降のメンタル ── 「電柱まで走ったら歩こう」
「マラソンは30kmから別の競技」とよく言われますが、これは本当でした。
30kmを過ぎたあたりから、脚の疲労が一気に重くなる。気持ちも折れそうになる。そんなときに私がやっていたのが、「あの電柱まで走ったら歩こう」 という小さなカウントダウン。
電柱まで走る。着いたら、次は「あの信号まで」。それも越えたら、「あの応援している人の前まで」。ゴールまでの42.195kmという長い距離を、目の前の電柱までの短い距離に分解して、小さな目標を1つずつクリアしていく。これを延々と繰り返しました。
結果として、一度も歩くことなくフィニッシュゲートに到達できました。電柱ゲームの勝利です。
ゴール後 ── 「ここまでよく走れた」
3時間46分42秒。サブ4には届かなかったけれど、フィニッシュテープを切った瞬間に思ったのは、「ここまでよく走れた」 ──ただそれだけ。
練習の日々を振り返って号泣するとか、達成感に打ち震えるとか、そういうドラマチックな感情はなくて、ただ素直に 「走り切れた」 という事実に喜びを感じていました。
そのあとはすぐに預けた荷物を受け取って、着替えて、ご褒美のビールを一杯。これがフルマラソン後の定番だと聞いていたのですが、正直、そんなに美味しくなかったです。脱水と疲労でビールどころじゃなかったのかもしれません。
振り返って思うこと
初フルマラソンを終えて、いま振り返って思うのは 「イーブンペースで走れたのが一番良かった」 ということ。
初心者が一番やりがちなのは、序盤で気持ちが高ぶって突っ込み、後半で大失速するパターン。私の場合は、結果として5km毎のタイムが揃っていました(5km以降は25〜26分台)。これは集団のリズムに乗れたのと、「自分のペース」を勝手に上げなかったことが幸いしたんだと思います。
反省点は補給。エイドで何も食べなかったのは、今思えばリスキーでした。30km以降の疲労も、もう少し早めにジェルや固形物を入れていれば軽減できたかも。これは次の大会への課題でした。
これから初フルマラソンに挑戦するあなたへ
私が初フル完走から得た一番のメッセージは、シンプルです。
目標を持って練習し、レースに臨めば、結果はついてくる。
月80kmという地味な練習でも、爪を切るような小さな失敗を繰り返しながらでも、ラーメンを食べ続けたいという動機からでも、42.195kmは走り切れます。
大事なのは 「いつか走ろう」を「この大会に出る」に変えること。エントリーボタンを押した瞬間、もう半分は走り終わっています。あとは目の前の電柱まで、一歩ずつ。
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はっしーのコメント
この初フルマラソン3時間46分42秒が、今の私(PB 3時間07分・サブ3まであと7分)のスタート地点です。誰だって、最初は公園の1周さえキツかったところから始まります。練習量が少なくても、走力が低くても、「やる」と決めた人だけが42.195kmを走れます。私の体験が、これから挑戦するあなたの一歩を後押しできたら嬉しいです。
※本記事は私(はっしー)が2023年11月12日に出場した福岡マラソンの実体験に基づいて執筆しています。タイム・距離・写真・データはすべて当時の実記録です。本記事の内容はあくまで私個人の体験であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。



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